「召命」7 宇田慧吾牧師

 教会に地域のこども達が遊びに来るようになると、不登校やひきこもりの相談を受けるようになりました。そして不登校の中高生やひきこもりの青年等と遊ぶことが私の日課となりました。一緒に料理やゲーム、麻雀、野外活動などをして過ごしました。今では彼らの多くは就職し、大学に進学し、それぞれの人生を歩んでいます。

 ある時ふと、神さまの導きは不思議だなと思いました。自分は保育園や児童館での仕事から離れたくて転任し、今の教会に来ました。けれども、結局こどもと関わる活動を毎日している。しかも、保育園や児童館で働いた経験が今の活動に生かされている。ひょっとしたら、これは自分で選んだことではなく、神さまが選んだことなのかなと思わされました。

 その後、こどもの居場所つくりの活動で様々なこども達と出会ったこと、自分も子育てをするようになったこと、近所にキリスト教のこども園が開園したこと、そんな経験を重ねる中で、児童福祉にもっと深く関わっていきたいという気持ちを与えられました。それで、保育士の資格を取り、保育園で働くようになりました。

 保育園では時々「どうして保育士になったの?」と尋ねられます。だいたいいつも「まあ、いろいろありまして」と答えます。教会で尋ねられたなら「はい、神さまの導きで」と答えるわけですが。

 神さまの導きはいつも意外です。でも、そんな不思議な導きに信頼し、備えられた道を歩いていくのは案外楽しいものです。(続く)

宇田慧吾牧師
(2024年5月25日)