教会に通わずに聖書を学びたい方のために No.25

宇田慧吾牧師

今日は、ローマの信徒への手紙11章11-24節を読みます。

11:11では、尋ねよう。ユダヤ人がつまずいたとは、倒れてしまったということなのか。決してそうではない。かえって、彼らの罪によって異邦人に救いがもたらされる結果になりましたが、それは、彼らにねたみを起こさせるためだったのです。11:12彼らの罪が世の富となり、彼らの失敗が異邦人の富となるのであれば、まして彼らが皆救いにあずかるとすれば、どんなにかすばらしいことでしょう。

11:13では、あなたがた異邦人に言います。わたしは異邦人のための使徒であるので、自分の務めを光栄に思います。 11:14何とかして自分の同胞にねたみを起こさせ、その幾人かでも救いたいのです。 11:15もし彼らの捨てられることが、世界の和解となるならば、彼らが受け入れられることは、死者の中からの命でなくて何でしょう。 11:16麦の初穂が聖なるものであれば、練り粉全体もそうであり、根が聖なるものであれば、枝もそうです。

11:17しかし、ある枝が折り取られ、野生のオリーブであるあなたが、その代わりに接ぎ木され、根から豊かな養分を受けるようになったからといって、 11:18折り取られた枝に対して誇ってはなりません。誇ったところで、あなたが根を支えているのではなく、根があなたを支えているのです。 11:19すると、あなたは、「枝が折り取られたのは、わたしが接ぎ木されるためだった」と言うでしょう。 11:20そのとおりです。ユダヤ人は、不信仰のために折り取られましたが、あなたは信仰によって立っています。思い上がってはなりません。むしろ恐れなさい。 11:21神は、自然に生えた枝を容赦されなかったとすれば、恐らくあなたをも容赦されないでしょう。 11:22だから、神の慈しみと厳しさを考えなさい。倒れた者たちに対しては厳しさがあり、神の慈しみにとどまるかぎり、あなたに対しては慈しみがあるのです。もしとどまらないなら、あなたも切り取られるでしょう。 11:23彼らも、不信仰にとどまらないならば、接ぎ木されるでしょう。神は、彼らを再び接ぎ木することがおできになるのです。 11:24もしあなたが、もともと野生であるオリーブの木から切り取られ、元の性質に反して、栽培されているオリーブの木に接ぎ木されたとすれば、まして、元からこのオリーブの木に付いていた枝は、どれほどたやすく元の木に接ぎ木されることでしょう。

《メッセージ》

①神は人の失敗や悪事も善に用いる

パウロは、ユダヤ人が信仰を離れてしまったのはどうしてだろうかと問います。

そして、それは異邦人に救いがもたらされ、もう一度ユダヤ人が奮起させられるためだったと答えます。

「ユダヤ人が信仰から離れてしまった」という部分だけ見れば、残念な出来事でしかないのですが、その出来事から「異邦人に救いがもたらされる」「ユダヤ人が奮起させられる」という明るい結果が生じています。

聖書の神さまは、人の不信仰や失敗、悪事さえも、良い結果に結びつくように利用されます。

②初穂が聖なら、全体も聖

「麦の初穂が聖なるものであれば、練り粉全体もそうであり」という言葉がありました。

「初穂」は、収穫の際に、まず神さまにささげるものです。

日本にもそういった習慣がありますが、旧約聖書にもそのきまりが細かく書かれています。(レビ記23:10-14)

初穂を捧げる目的は明確には書かれていませんが、おそらくは神への感謝でしょう。

作物が天の恵みであることへの感謝ですよね。

初穂を捧げるということは、もちろん初穂だけでなく、作物全部を天の恵みとして感謝しているわけです。

ということは、私たちが初穂と同じ田畑に植わっていれば、初穂ほど上等の出来ではなかったとしても、同じ神の恵みとして感謝するということになります。

聖書における初穂である「イエス・キリスト」や「イスラエルの民」は、信仰の模範を示してくれるありがたい神の恵みです。

同じように私たちも、初穂ほど上等でなかったとしても、互いにありがたい神の恵みです。

③根があなたを支えている

私の地元は茨城県の水戸市なのですが、偕楽園という庭園があります。

日本三大庭園の一つで、梅の花が美しいです。

梅の木は接ぎ木をすることが多いそうです。

丈夫な種類の梅に、咲かせたい種類の梅を接ぐのですね。

パウロは私たちのことを「接ぎ木された枝」と表現しています。

もともと自分で生えてきたのではなくて、良い木に接いでもらったのですね。

「あなたが根を支えているのではなく、根があなたを支えている」

根そのものが丈夫で良いものなのですから、私たちは根につながっていて、栄養を受け取ることが肝心ですね。

《おまけ》

教会の中庭に高校生や青年たちと畑をつくりました。

ネギ、ハト麦、さつまいも、ハブ茶、オリーブ、イチジクが植わっています。

「畑らしくなったな~」と思っていたのですが、

農家さんが見て一言「飢餓状態ですね」とのこと。

土の栄養が足りず、本当はもっと背が伸びるのに低いままだったり、もう伸びられないから早くに花をつけてしまったりしているそうです。

なるほど。

当たり前のことですが、よく知った人に見てもらうというのは大切ですね!

2020年7月5日