≪主の祈りの学び≫11「国とちからと栄えとは限りなくなんじのものなればなり アーメン」

宇田慧吾牧師

 学生の頃、長野の友達のところに遊びに行きました。その友達はノンクリだったのですが、たまたま日曜日が重なったので教会に誘いました。すると「教会って日曜日も開いてるの?」とのこと…。

 礼拝が終ってから感想を訊くと、「賛美歌って人生みたい。いろんなことがあって、でも神様が助けてくれて、最後はアーメンで終わるの」。こいつ、天才だなと思いました。

 「最後はアーメンで終わる」。すてきな言葉です。人生には自分の思い通りにはいかないこともありますが、そんな出来事も神さまのご計画のうちにあることを信じてアーメンと言いたいです。

「国とちからと栄えとは限りなくあなたのものだからです」

 なにげない言葉ですが、大切な一言です。自分の思い通りにはいかないときにも…、いえ、そんなときこそ『神さまの思い通り』になっていることを信じましょう。

 今回で主の祈りの学びは最終回になります。多くの方から感想やコメントをいただき、とても励まされました。また、主の祈りについてきちんとした学びの機会を持つことなく信仰生活をすごしてきたわたしにとっては、主の祈りに親しむよい機会となりました。拙い学びを支えてくださった皆様、ありがとうございます。

 「主の祈り」「十戒」「使徒信条」の三つがキリスト教の三要文と言われますから、また折をみて学びを持てたらと思います。ひとまずは連載が一段落しましたので、しばらくはお休みということで(*^^*)